2025.12.24
コラム

山梨県で子どもの矯正を始める適切な時期は?家庭でできるチェック法も解説

山梨県で子どもの矯正を始める適切な時期は?家庭でできるチェック法も解説

お子さまの歯並びが気になっていませんか?

小学校の歯科検診で「不正咬合」と指摘されたり、乳歯の段階で歯並びの乱れに気づいたりすると、いつから矯正治療を始めるべきか悩む保護者の方は多いでしょう。山梨県甲府市で矯正歯科を専門とする私たちのもとにも、「まだ早いかな」「永久歯に生え変わってからでいいのかな」といったご相談が日々寄せられています。

実は、子どもの矯正治療には「適切なタイミング」があります。早すぎても遅すぎても、治療の効果や期間、費用に大きな影響を与えてしまうのです。

本記事では、松本歯科大学で長年矯正歯科を専門としてきた経験をもとに、山梨県で子どもの矯正を始める最適な時期と、ご家庭で簡単にできる歯並びチェック法を詳しく解説します。

子どもの矯正治療には「1期治療」と「2期治療」がある

子どもの矯正治療は、大きく分けて「1期治療」と「2期治療」の2つのステージに分かれます。

この違いを理解することが、適切な治療開始時期を見極める第一歩となります。

1期治療とは?乳歯と永久歯が混在する時期の矯正

1期治療は、乳歯と永久歯が混在している「混合歯列期」に行う矯正治療です。一般的に小学校低学年(6歳~8歳頃)から始めることが多く、顎の成長をコントロールして永久歯が正しく並ぶスペースを確保することが主な目的となります。

この時期は顎の骨がまだ柔軟で成長途中にあるため、骨格的なバランスを整えやすいという大きなメリットがあります。歯を直接動かすのではなく、顎の成長を適切に導くことで、将来的に永久歯がきれいに並ぶ土台を作るのです。

1期治療で使用する装置は、取り外し可能なマウスピース型矯正装置や床矯正装置が中心です。寝ている時だけ装着するタイプも多く、お子さまの生活への負担を最小限に抑えられます。また、見た目が気になることもほとんどありません。

2期治療とは?永久歯が生え揃った後の本格矯正

2期治療は、永久歯がすべて生え揃った後に行う矯正治療で、一般的に小学校高学年から中学生の時期(10歳~14歳頃)に開始します。大人の矯正と同じく、ブラケットとワイヤー、またはマウスピース型矯正装置を使用して、歯を直接動かして歯並びを整えます。

1期治療を受けていた場合でも、永久歯がきれいに並ばなかったケースでは2期治療が必要になることがあります。ただし、1期治療で顎のスペースを確保できていれば、2期治療の期間を短縮したり、抜歯が必要な重度の不正歯列を予防したりする効果が期待できます。

2期治療の期間は症例によって異なりますが、一般的に1年半から3年程度を要します。治療期間中は定期的な通院が必要となり、装置の調整や口腔ケアの指導を受けながら、理想的な歯並びを目指していきます。

山梨県で子どもの矯正を始める最適な時期とは

では、具体的にいつから矯正治療を始めるべきなのでしょうか?

実は、お子さまの歯並びの状態や成長のスピードによって、最適なタイミングは一人ひとり異なります。

3歳~6歳:おうち矯正の最適時期

乳歯は平均で3歳頃に生え揃います。この時期から6歳頃までが、「おうち矯正」と呼ばれる予防的アプローチの最適な時期です。おうち矯正は、お口周りの筋肉をバランスよく鍛える様々なトレーニングを通じて、良い歯並びを育てる方法です。

この時期に口腔機能発達不全症(食べる・話す・呼吸などの機能が十分に発達していない状態)を早期発見し、対策・改善することで、将来的に矯正治療が必要となる歯並びを予防できる可能性が高まります。

6歳頃からは下顎の前歯が生え変わり、奥には永久歯が生えてきます。これは第一次成長期が終わったことを意味し、おうち矯正の最後のチャンスとなります。

6歳~11歳:床矯正治療の適切な時期

床矯正治療は、取り外し可能な装置を使用して、成長期の子どもの歯並びを改善する治療です。歯が入るスペースがない場合に、床矯正装置で狭いスペースを広げ、歯を移動し、顎の成長を促進して、歯が並ぶスペースを作ります。

床矯正を始める時期は、お子さまの成長期を利用して治療するため、一般的に6歳から11歳と言われています。顎の骨の成長をコントロールして適切に広げ、歯がきれいに並ぶための十分なスペースを確保することで、将来的に抜歯して行う矯正治療を避けられる可能性が高くなります。

床矯正は抜歯せずに治療ができるという大きなメリットがあります。また取り外し可能な装置のため、普段通りの食事や歯磨きができ、むし歯のリスクを減らすことができます。

小学校入学時が相談の目安

小児矯正を開始するタイミングは人によってさまざまですが、小学校入学してすぐの時期に一度歯科医院を受診して、矯正治療の必要性について説明を受けることをおすすめします。

小学校入学時は、クラスメイトの歯並びと見比べる機会が増え、子どもの歯並びが気になり始める保護者の方が多くなる時期でもあります。この時期に専門家の診断を受けることで、お子さまに最適な治療開始時期を見極めることができます。

小児矯正を始めるタイミングを決める際は、性別や年齢、性格、部活動の有無、学校での過ごし方など、さまざまな角度から検討します。疑問や不明点などがあれば遠慮なく質問し、納得した上で矯正治療のタイミングを決めることが大切です。

家庭でできる子どもの歯並びチェック法

歯科医院を受診する前に、ご家庭でお子さまの歯並びをチェックすることができます。

ここでは、年齢別に簡単にできるチェック方法をご紹介します。

3歳~5歳のチェックポイント

3歳から5歳は乳歯列完成期です。以下の項目に当てはまらない場合は、不正咬合の症状がある可能性があります。

  • 上下の歯が合計20本ある
  • 上下の前歯の間に1~2mm程度の隙間がある
  • 噛んだ時に上の前歯が下の前歯に被さって噛んでいる(上の前歯が下の前歯より奥に入り込むとNG)

また、日常のNG癖もチェックしましょう。指しゃぶりの癖がある、言葉が聞き取りにくい、前歯で食べ物を噛みにくい、お口がポカンと開いている、歯ぎしりをする、大きないびきをする、うつぶせ寝をするといった習慣がある場合は、将来的に歯並びに影響を与える可能性があります。

6歳~8歳のチェックポイント

6歳になると下の前歯が抜けて、7歳を過ぎると上の前歯が抜けて、前歯から奥歯の順に永久歯に生え変わります。以下の項目に当てはまらない場合は、不正咬合の症状がある可能性があります。

  • 上下の前歯(永久歯)が生え揃っている
  • 上下の前歯の間に0.5~1mm程度の隙間がある
  • 上の前歯は下の前歯に2~3mm程度被さって噛んでいる
  • 6歳臼歯(真ん中から数えて6番目の歯)が8歳を過ぎても生えてこない

子どもが顎の関節が痛いと言ったり、口が開きにくいといった症状がみられる場合は、顎関節症の可能性がありますので、早めに歯科医院に相談し、早期発見・早期治療が大切です。

前歯の見た目でわかる不正咬合のサイン

子どもの前歯を正面から、そして横顔を見て、以下のような状態がないか確認してください。

前歯がすきっ歯:2歳以下の乳歯の段階では、前歯に隙間がある方が正常咬合となり、歯並びと噛み合わせは問題ありません。しかし、永久歯に生え変わった後も隙間が目立つ場合は、専門家への相談をおすすめします。

叢生(そうせい)・ガタガタ歯:顎の大きさに比べて歯が大きいことが原因で、歯並びが凸凹になったり重なり合ったりしている状態です。歯ブラシが届きにくいため、虫歯や歯周病になるリスクも高くなります。

上顎前突(出っ歯):前歯が前に突き出している、下顎の位置が上顎の位置より後ろに下がった状態の噛み合わせです。遺伝以外にも、指しゃぶりやアレルギーによる口呼吸などが原因として考えられます。

下顎前突(受け口):下の前歯が上の前歯より前方に出ている状態です。成長期に下顎前突が認められる場合、正常な顎骨の成長を阻害し、状態が悪化する可能性があります。

開咬:奥歯の噛み合わせは問題なく、前歯のみの噛み合わせが合っていない状態です。前歯で食べ物を噛み切れない他にも、口が閉じにくい状態です。

過蓋咬合:噛み合わせた時に、下の前歯が見えないような、前歯の噛み合わせが著しく深い状態です。成長期に過蓋咬合が認められる場合、正常な顎骨の成長が起こらず、状態が悪化する可能性があります。

早期治療のメリットと見逃せないポイント

適切な時期に矯正治療を始めることには、多くのメリットがあります。

ここでは、早期治療の具体的な利点と、保護者の方に知っておいていただきたいポイントを解説します。

永久歯を抜かない矯正の可能性が高まる

早期に治療を始めると、永久歯を抜かずに矯正できる可能性が格段に上がります。永久歯が生えるスペースが足りない場合、奥歯を後ろに移動させたり、顎の横や前への成長を促すことによりスペースができます。

早期治療により将来的に永久歯を抜歯せずに本格矯正(ワイヤーによる矯正)ができる可能性が高くなります。これは、お子さまの健康な歯を守るという観点からも、非常に重要なポイントです。

顎の成長のバランスを整えることができる

正常な発育を妨げるような歯並びや癖を改善し、顎や顔の成長のバランスを整えることができます。成長期の子どもは顎の骨が柔軟で成長途中にあるため、骨格的なバランスを整えやすいという大きなメリットがあります。

また、放置すると顎の成長に悪影響を及ぼす可能性のある不正咬合を早期に改善することで、将来的に外科手術を併用した矯正治療が必要になるリスクを減らすことができます。

治療の負担を軽減できる

1期治療は顎の成長をコントロールし、永久歯がきれいに並ぶスペースを確保する治療です。歯を直接動かさないため、治療の負担を抑えられます。また、1期治療で使用する矯正装置は寝ているときにだけ装着するものが多いので、見た目が気になることもありません。

矯正治療は2~3年程度の治療期間がかかり、費用や子どもへの負担も大きいため、なかなか一歩を踏み出せない保護者の方は多いかもしれません。しかし、さまざまな負担を抑えるためにも、適切なタイミングで矯正治療を始めることが大切です。

口や舌の悪い癖を改善できる場合がある

口や舌の悪い癖は、将来的に歯並びを乱す恐れがあるため、早期改善を目指すことが大切です。矯正装置を装着すれば、結果的に口や舌の悪い癖を改善できる可能性が高まります。

例えば、舌で歯を押す癖がある場合、歯に装着した矯正装置に舌が当たることで癖がなくなることがあります。このような機能的な改善も、早期治療の重要なメリットの一つです。

山梨県甲府市「歯科・矯正歯科 GOOD SMILE」の小児矯正

山梨県甲府市徳行に位置する「歯科・矯正歯科 GOOD SMILE」では、子どもの矯正治療を最も得意としています。

当院の特徴は「真のチーム歯科医療」を提供していることです。一般的な町の開業医が少人数のドクターで歯科全般に対応するのに対し、当院では各専門ドクターがチーム体制で治療を行っています。矯正歯科、小児歯科、口腔外科など、それぞれの専門分野を担当するドクターが連携し、お子さま一人ひとりに最適な治療をご提供します。

マウスピース型矯正装置に対応

当院では、子ども向けのマウスピース型矯正装置に対応しています。乳歯と永久歯が混在する時期のお子さまを対象としており、透明で目立ちにくく、着脱可能で食事やブラッシングも普段通り行えるメリットがあります。

ただし、正しい装着方法で1日20時間以上使用しないと、目標とする治療結果を得られないことがあるため、きちんとした自己管理が必要になります。また、症状によっては、マウスピース型矯正装置で治療できないこともあります。

お子さまにやさしい環境づくり

当院では、キッズスペースを完備し、待ち時間も楽しい時間が過ごせるよう配慮しています。また、子ども用診療チェアでは、モニターでアニメなどを観ながら楽しく診療が受けられるなど、お子さまに配慮した環境づくりがされています。

院内感染予防対策も徹底しており、治療器具はヨーロッパでもっとも高い基準をクリアする滅菌器を活用しています。紙コップやエプロン、グローブなどはディスポーザブル品(使い捨て)を採用しているため、安心して治療を受けていただけます。

充実した医療設備で精密な診断

当院では、歯科用拡大鏡(マイクロスコープ)や歯科用CTなどの充実した医療設備を整え、質の高い治療をご提供しています。精密診断により、お子さまの顎の骨や歯周組織の健康状態を正確に把握し、最適な治療計画を立案します。

レントゲン撮影や検査を行い、骨格に問題がないか、奥歯の状態などを確認し、全体のバランスを総合的に見て、適切な治療開始のタイミングを判断します。

まとめ:お子さまの歯並びが気になったら早めの相談を

子どもの矯正治療は、適切なタイミングで始めることが何より重要です。

3歳から6歳はおうち矯正の最適時期、6歳から11歳は床矯正治療の適切な時期、そして小学校入学時が専門家への相談の目安となります。ご家庭でできる歯並びチェックを定期的に行い、気になる点があれば早めに歯科医院を受診することをおすすめします。

早期治療には、永久歯を抜かない矯正の可能性が高まる、顎の成長のバランスを整えることができる、治療の負担を軽減できる、口や舌の悪い癖を改善できるといった多くのメリットがあります。

「まだ早いかな」「様子を見ていいのかな」と迷われている保護者の方も多いかもしれません。しかし、治療開始は「おかしい」と感じた時が治療の最適時期です。タイミングが早ければ早いほど、治療の選択肢が広がります。

山梨県甲府市の「歯科・矯正歯科 GOOD SMILE」では、お子さま一人ひとりの成長段階や歯並びの状態に合わせた最適な治療プランをご提案しています。矯正治療を無理に受けていただくようなことはしておりません。お口の中の状態や歯並びを十分に確認した上で、小児矯正が必要な場合にのみ、おすすめしております。

お子さまの将来の健康と美しい笑顔のために、まずはお気軽にご相談ください。詳細は歯科・矯正歯科 GOOD SMILEの公式サイトをご覧ください。

監修者情報

歯科・矯正歯科 GOOD SMILE院長 薄井陽平

保有資格など 歯学博士
松本歯科大学 小児歯科学講座 非常勤講師
略歴 2001年3月 松本歯科大学歯学部卒業
2001年4月 歯科医師免許取得
2001年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座入局
2001年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座医員
2003年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助手
2004年4月 松本歯科大学 硬組織疾患制御再建学講座
臨床病態評価学博士課程入学
2007年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助教
2009年6月 学位取得(歯学博士)
2012年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助教 教任期満了
2015年10月 松本歯科大学 小児科学講座 非常勤講師就任

ごあいさつ

はじめまして、GOOD SMILEの薄井です。歯・矯正に関することはもちろん、口腔内のお悩みなら何でもご相談ください。患者様のお悩みが解消できるよう、もっとも合う治療方法について一緒に考えさせていただきます。

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