歯根吸収とは?矯正治療で知っておくべきリスクと予防法を徹底解説
矯正治療の新しい選択肢「ハイブリッド矯正」
歯並びを美しく整えたいけれど、治療期間の長さや見た目が気になる・・・そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
近年、矯正治療の分野では「ハイブリッド矯正」という新しいアプローチが注目を集めています。これは、透明なマウスピース型矯正装置「インビザライン」と従来のワイヤー矯正を組み合わせた治療法です。それぞれの長所を活かすことで、より効率的に歯を動かし、治療期間の短縮が期待できるのです。
従来の矯正治療では、マウスピース矯正だけでは対応が難しい複雑な症例や、ワイヤー矯正では見た目が気になるという課題がありました。ハイブリッド矯正は、こうした課題を解決する画期的な方法として、多くの矯正専門医が採用し始めています。

ハイブリッド矯正とは何か?基本的な仕組み
ハイブリッド矯正は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の「いいとこ取り」をした治療法です。
具体的には、治療の初期段階でワイヤー矯正を使用し、歯を大きく動かす必要がある複雑な移動を効率的に行います。その後、歯並びがある程度整った段階で、目立ちにくく快適なマウスピース矯正に切り替え、細かな調整を行っていくのです。
それぞれの矯正方法の特性を活かす
ワイヤー矯正は、歯を大きく移動させる力のコントロールに優れています。特に抜歯したスペースを閉じる場合や、歯の根を大きく動かす必要がある症例では、その効果を発揮します。一方で、金属の装置が目立つという審美的な課題があります。
マウスピース矯正は、透明で目立ちにくく、取り外しができるという大きなメリットがあります。しかし、歯を大きく動かす動きや、奥歯を後方へ移動させる「遠心移動」には限界があるとされています。
ハイブリッド矯正では、まずワイヤー矯正で歯列全体の大きな調整を行い、その後マウスピース矯正で微調整することで、治療効果と審美性の両立を実現します。治療期間も、マウスピース矯正単独で行う場合と比較して、平均で約半年ほど短縮できるケースが報告されています。
ハイブリッド矯正が適している症例
すべての歯並びの問題にハイブリッド矯正が必要というわけではありません。
特に効果を発揮するのは、マウスピース矯正だけでは治療が難しい複雑な症例です。具体的には、以下のようなケースが挙げられます。
抜歯が必要な矯正治療
抜歯によってできたスペースに歯を移動させる治療は、マウスピース矯正の苦手分野です。特に、抜歯したスペースに奥歯が倒れ込んでしまっている場合、マウスピースでは歯をしっかりと保持できず、効率的に動かすことが困難になります。
このような症例では、まずワイヤー矯正で倒れた奥歯を起こし、抜歯スペースを利用して前歯を後方に移動させます。その後、マウスピース矯正に切り替えて細かな位置調整を行うことで、効率的かつ審美的な治療が可能になるのです。
重度の叢生や交叉咬合
歯が前後にガタガタと重なっている「重度の叢生」や、上下の噛み合わせが一部逆になっている「交叉咬合」など、骨格的な問題を伴う症例も、ハイブリッド矯正の適応となります。
これらの症例では、複雑な歯の動きが必要となるため、マウスピース矯正単独では治療期間が長くなる傾向があります。ワイヤー矯正を併用することで、治療期間を短縮しつつ、確実な治療結果を得ることができます。
小臼歯の回転が大きい症例
小臼歯は上から見ると円形に近い形をしているため、大きく捻じれている場合、マウスピースでしっかりと保持することが難しくなります。このような症例でも、ワイヤー矯正を併用することで、効率的に歯を正しい位置へ導くことができるのです。
ハイブリッド矯正のメリット
ハイブリッド矯正には、単一の矯正方法では得られない多くの利点があります。
治療期間の短縮
最も大きなメリットは、治療期間の短縮です。マウスピース矯正だけでは対応が難しい症例でも、ワイヤー矯正を併用することで、効率的に歯を動かすことができます。平均して約半年ほどの短縮が期待でき、結婚式や就職活動など、期限がある方にとって大きな利点となります。
ただし、短縮できる期間は歯並びの状態によって異なります。複雑な症例ほど、ハイブリッド矯正の効果が顕著に現れる傾向があります。
審美性と治療効果の両立
ワイヤー矯正で大きな歯の移動を行った後、マウスピース矯正に切り替えることで、治療の後半は目立たない装置で過ごすことができます。仕事や学校で人前に出る機会が多い方でも、安心して治療を続けられるのです。
難症例への対応力
マウスピース矯正だけでは治療が困難とされていた症例でも、ハイブリッド矯正なら対応可能になります。それぞれの矯正方法の得意分野を組み合わせることで、より幅広い症例に対応できるのです。
特に、抜歯を伴う矯正治療や、骨格的な問題を抱えた症例では、ハイブリッド矯正の効果が顕著に現れます。

ハイブリッド矯正の注意点
多くのメリットがある一方で、いくつか注意すべき点もあります。
費用について
ハイブリッド矯正は、単一の装置だけで治療する場合と比較して、費用が高くなる傾向があります。ワイヤー矯正とマウスピース矯正の両方を使用するため、それぞれの装置費用が必要になるからです。
ただし、治療開始前に総額が提示されるため、途中で追加費用が発生する心配はありません。費用については、初回のカウンセリング時に詳しく説明を受けることができます。
後戻りのリスク
治療期間を短縮する分、後戻りの可能性がやや高くなると言われています。これを防ぐためには、治療後のリテーナー(保定装置)をしっかりと使用し、定期的なメインテナンスを受けることが重要です。
矯正治療は、装置を外した後の保定期間も含めて「治療」と考えるべきです。美しい歯並びを長く維持するためには、歯科医師の指示に従った保定管理が欠かせません。
自己管理の重要性
マウスピース矯正の部分では、1日20時間以上の装着が推奨されています。取り外しができる便利さがある反面、装着時間が不足すると治療計画通りに進まなくなるリスクがあります。
治療を成功させるためには、患者さん自身の協力と自己管理が不可欠です。食事や歯磨き以外の時間はしっかりと装着する習慣を身につけることが大切になります。
GOOD SMILEのハイブリッド矯正
山梨県甲府市の「歯科・矯正歯科 GOOD SMILE」では、矯正治療を最も得意とする歯科医院として、ハイブリッド矯正にも対応しています。
当院の特徴は「真のチーム歯科医療」を提供していることです。各専門ドクターがそれぞれの専門分野を担当するチーム体制により、矯正治療だけでなく、虫歯治療や歯周病治療など、お口全体の健康をトータルでサポートします。
矯正治療においては、マウスピース矯正(インビザライン)を中心に、患者さん一人ひとりの症例に応じて最適な治療法をご提案しています。必要に応じてワイヤー矯正を組み合わせることで、効率的かつ確実な治療を実現します。
また、歯科用拡大鏡(マイクロスコープ)や歯科用CTなどの充実した医療設備を導入し、精密診断と精密治療を可能にしています。治療前には3Dシミュレーションにより、最終的な歯並びを確認できるため、安心して治療を受けていただけます。
平日だけでなく土日も診療しているため、お仕事や学業で忙しい方でも通院しやすい環境が整っています。矯正治療に関するご相談は、お気軽にお問い合わせください。

まとめ
ハイブリッド矯正は、ワイヤー矯正とマウスピース矯正のメリットを組み合わせた、効率的な治療法です。
治療期間の短縮、審美性と治療効果の両立、難症例への対応力など、多くの利点があります。一方で、費用や後戻りのリスク、自己管理の重要性など、注意すべき点もあります。
矯正治療は、患者さん一人ひとりの歯並びの状態や生活スタイル、ご希望によって、最適な方法が異なります。ハイブリッド矯正が適しているかどうかは、矯正専門医による詳しい診査・診断が必要です。
美しい歯並びは、見た目の印象を良くするだけでなく、お口の健康を守り、快適な食事や会話を楽しむための基盤となります。矯正治療をお考えの方は、まずは専門医に相談してみることをおすすめします。
詳しい治療内容やご相談については、歯科・矯正歯科 GOOD SMILEまでお気軽にお問い合わせください。あなたに最適な矯正治療プランをご提案いたします。

監修者情報
歯科・矯正歯科 GOOD SMILE院長 薄井陽平
保有資格など 歯学博士
松本歯科大学 小児歯科学講座 非常勤講師
略歴 2001年3月 松本歯科大学歯学部卒業
2001年4月 歯科医師免許取得
2001年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座入局
2001年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座医員
2003年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助手
2004年4月 松本歯科大学 硬組織疾患制御再建学講座
臨床病態評価学博士課程入学
2007年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助教
2009年6月 学位取得(歯学博士)
2012年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助教 教任期満了
2015年10月 松本歯科大学 小児科学講座 非常勤講師就任
ごあいさつ
はじめまして、GOOD SMILEの薄井です。歯・矯正に関することはもちろん、口腔内のお悩みなら何でもご相談ください。患者様のお悩みが解消できるよう、もっとも合う治療方法について一緒に考えさせていただきます。