2025.12.18
コラム

子供の矯正治療、2025年の費用相場と選ぶべき時期

子供の矯正治療、2025年の費用相場と選ぶべき時期

子供の矯正治療はいつから始めるべき?最適な時期と費用の関係

お子さんの歯並びが気になり始めたとき、多くの保護者が「いつから矯正を始めるべきか」「費用はどのくらいかかるのか」と不安を感じます。実際、子供の矯正治療は開始時期によって治療内容や費用が大きく変わってきます。

子供の歯並びの問題は見た目だけでなく、将来的な咀嚼機能や発音、さらには全身の健康にも影響を及ぼす可能性があります。適切な時期に適切な治療を始めることで、お子さんの健やかな成長をサポートできるのです。

私は松本歯科大学で長年にわたり小児歯科学の研究と臨床に携わってきました。この記事では、2025年最新の情報をもとに、子供の矯正治療の適切な開始時期と費用相場について詳しく解説します。

子供の矯正治療の種類と開始時期の目安

子供の矯正治療は、大きく「第1期治療(早期治療)」と「第2期治療(本格矯正)」の2段階に分けられます。それぞれの特徴と開始時期の目安を見ていきましょう。

第1期治療は、乳歯と永久歯が混在する混合歯列期(6〜10歳頃)に行われます。この時期は顎の成長が活発で、比較的軽い力で顎の発育をコントロールできるのが特徴です。

一方、第2期治療は永久歯がほぼ生え揃った11歳以降に開始します。この段階では歯の位置を直接動かし、より精密な歯並びの調整を行います。

では、具体的にどのような症状があれば、早期治療を検討すべきなのでしょうか?

早期治療(第1期治療)が必要なケース

以下のような症状が見られる場合は、6〜10歳の時期に矯正治療を開始することをお勧めします。

  • 受け口(反対咬合)がある
  • 上顎が極端に狭い
  • 著しい出っ歯
  • 前歯が噛み合わない(開咬)
  • 顎の成長のアンバランスが見られる
  • 永久歯が生えるスペースが不足している
  • 指しゃぶりなどの悪習癖がある

これらの問題は早期に対処することで、第2期治療の負担を軽減できる可能性があります。特に顎の発育に関わる問題は、成長期に治療を開始することで効果的に改善できるケースが多いのです。

本格矯正(第2期治療)の開始時期

永久歯がほぼ生え揃う11〜13歳頃が、本格的な矯正治療の一般的な開始時期です。この時期は思春期の成長スパートと重なることが多く、顎の成長を利用した治療も可能です。

ただし、個人差が大きいため、お子さん一人ひとりの歯の生え変わりや顎の成長状態を見極めて、最適なタイミングを判断することが重要です。

あなたのお子さんはどうですか?歯並びで気になることはありませんか?

2025年最新!子供の矯正治療の費用相場

子供の矯正治療の費用は、治療法や装置の種類、治療期間によって大きく異なります。2025年現在の費用相場を、第1期治療と第2期治療に分けて解説します。

第1期治療(早期治療)の費用相場

第1期治療では、主に以下のような装置が使用され、それぞれ費用が異なります。

  • プレート矯正(拡大床):10万円〜20万円
  • 急速拡大装置:20万円〜40万円
  • プレオルソ(筋機能矯正装置):5万円〜20万円
  • インビザライン・ファースト(子ども用マウスピース矯正):40万円〜80万円

第1期治療の平均的な費用は、装置代と調整料を合わせて20万円〜50万円程度です。ただし、症状の重症度や治療期間によって変動します。

第2期治療(本格矯正)の費用相場

第2期治療では、主に以下のような装置が使用されます。

  • 表側矯正(金属ブラケット):50万円〜80万円
  • 表側矯正(セラミックブラケット):60万円〜90万円
  • 裏側矯正(リンガル矯正):80万円〜120万円
  • マウスピース矯正(インビザラインなど):70万円〜100万円

第2期治療の平均的な費用は、装置代と調整料を合わせて60万円〜100万円程度です。審美性の高い装置ほど費用が高くなる傾向があります。

第1期治療と第2期治療を合わせると、トータルで80万円〜150万円程度の費用がかかることが一般的です。ただし、矯正歯科医院によって料金体系は異なりますので、必ず事前に詳細な見積もりを確認することをお勧めします。

保険適用の可能性と条件

子供の矯正治療は基本的に自費診療となりますが、厚生労働省が定める「顎口腔機能診断料」の施設基準を満たす医療機関で、以下のような重度の不正咬合と診断された場合には、保険適用となる可能性があります。

  • 上下の前歯が5mm以上離れている開咬
  • 受け口で、上下の前歯が逆に5mm以上重なっている場合
  • 上顎前突で、上下の前歯が12mm以上重なっている場合
  • 先天性疾患(口唇口蓋裂など)に起因する不正咬合

保険適用となれば、自己負担額は大幅に軽減されますが、適用条件は非常に厳しいのが現状です。お子さんの症状が保険適用の可能性があるかどうかは、矯正歯科専門医に相談することをお勧めします。

費用負担を軽減する方法と支払いプラン

子供の矯正治療は高額になりがちですが、いくつかの方法で費用負担を軽減することが可能です。

医療費控除を活用する

矯正治療にかかった費用は「医療費控除」の対象となります。1年間(1月1日から12月31日)に支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告をすることで所得税の一部が還付されます。

例えば、年間所得500万円の方が、矯正治療で50万円支払った場合、約8万円の税金が還付される可能性があります。医療費控除を受けるためには、領収書の保管と確定申告が必要です。

分割払い・デンタルローンの利用

多くの矯正歯科医院では、一括払いだけでなく分割払いやデンタルローンの利用が可能です。月々の支払い額を1万円〜3万円程度に抑えることで、家計への負担を軽減できます。

デンタルローンは医療費専用のローンで、一般的なローンより金利が低く設定されていることが多いのが特徴です。ただし、医院によって提携している金融機関や金利条件が異なりますので、詳細は直接医院に確認することをお勧めします。

地方自治体の助成制度を確認する

一部の地方自治体では、子どもの医療費助成制度を設けています。2025年現在、矯正治療まで対象としている自治体は限られていますが、お住まいの地域の制度を確認してみる価値はあります。

例えば、神戸市では18歳到達後の最初の3月31日までの子どもを対象に医療費助成を行っています。ただし、矯正治療が対象になるかどうかは条件があるため、詳細は各自治体の窓口に確認することをお勧めします。

子どもの健やかな成長のために必要な矯正治療。費用面での不安を解消し、最適なタイミングで治療を始めることが大切です。

子供の矯正治療で後悔しないための選び方

子供の矯正治療を始める際には、費用だけでなく、医院選びも重要なポイントです。後悔しない矯正治療のために、以下のポイントを参考にしてください。

専門医資格を持つ歯科医師を選ぶ

矯正治療は専門性の高い治療です。日本矯正歯科学会の認定医や専門医の資格を持つ歯科医師を選ぶことで、質の高い治療を受けられる可能性が高まります。

認定医や専門医の資格を取得するためには、厳しい審査をクリアする必要があり、一定水準以上の知識と技術を持っていることの証明になります。医院のホームページや診療室に掲示されている資格を確認してみましょう。

子どもに優しい診療環境を確認する

子どもが長期間通院することになる矯正治療では、診療環境も重要です。キッズスペースの有無や、子ども用の診療チェア、スタッフの対応など、お子さんが通いやすい環境かどうかをチェックしましょう。

例えば、山梨県甲府市の「歯科・矯正歯科 GOOD SMILE」では、キッズスペースを完備し、子ども用診療チェアではモニターでアニメを観ながら診療を受けられるなど、子どもに配慮した環境づくりがなされています。

複数の医院で相談する

矯正治療は医院によって治療方針や費用が異なります。少なくとも2〜3ヶ所の医院でカウンセリングを受け、比較検討することをお勧めします。

その際、以下のポイントを確認しましょう。

  • 治療計画の内容と期間
  • 使用する装置の種類と特徴
  • 総費用と支払い方法
  • 定期的なメンテナンスの頻度と費用
  • 治療後のアフターケア

複数の医院で話を聞くことで、それぞれの医院の特徴や治療に対する考え方の違いが見えてきます。お子さんと相性の良い医院を選ぶことが、治療成功の鍵となります。

まとめ:子供の矯正治療は適切な時期と医院選びが重要

子供の矯正治療は、適切な時期に始めることで治療効果を最大化し、将来的な問題を予防することができます。2025年現在の費用相場を踏まえつつ、お子さん一人ひとりの状態に合わせた最適な治療計画を立てることが大切です。

矯正治療の費用は決して安くはありませんが、医療費控除や分割払いなどを活用することで、負担を軽減することが可能です。また、専門医の資格を持つ歯科医師や子どもに優しい診療環境を提供する医院を選ぶことで、治療の質と通院のストレスを軽減できます。

お子さんの健やかな成長と美しい笑顔のために、ぜひ早めに矯正歯科専門医に相談してみてください。適切な時期に適切な治療を始めることが、お子さんの将来の健康と自信につながります。

甲府市にお住まいの方は、子どもに優しい環境づくりと専門的な矯正治療を提供している「歯科・矯正歯科 GOOD SMILE」への相談もご検討ください。お子さんの歯並びの状態を専門的な視点から評価し、最適な治療計画をご提案いたします。

矯正メニュー 歯科矯正歯科goodsmileで詳しい情報をご確認いただけます。お子さんの健やかな成長と美しい笑顔のために、ぜひお気軽にご相談ください。

監修者情報

歯科・矯正歯科 GOOD SMILE院長 薄井陽平

保有資格など 歯学博士
松本歯科大学 小児歯科学講座 非常勤講師
略歴 2001年3月 松本歯科大学歯学部卒業
2001年4月 歯科医師免許取得
2001年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座入局
2001年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座医員
2003年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助手
2004年4月 松本歯科大学 硬組織疾患制御再建学講座
臨床病態評価学博士課程入学
2007年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助教
2009年6月 学位取得(歯学博士)
2012年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助教 教任期満了
2015年10月 松本歯科大学 小児科学講座 非常勤講師就任

ごあいさつ

はじめまして、GOOD SMILEの薄井です。歯・矯正に関することはもちろん、口腔内のお悩みなら何でもご相談ください。患者様のお悩みが解消できるよう、もっとも合う治療方法について一緒に考えさせていただきます。

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