2025.12.14
コラム

子供の歯並びが気になる親必見!早期矯正のメリットと時期

子供の歯並びが気になる親必見!早期矯正のメリットと時期

子供の歯並びが気になるタイミングと早期矯正の必要性

お子さまの歯並びが気になり始めたら、いつ矯正治療を始めるべきか悩まれる保護者の方は多いものです。「まだ乳歯だから様子を見よう」「大人になってからでも遅くないのでは」と考えることもあるでしょう。

実は、お子さまの歯並びは早期に対応することで、将来的な歯並びの問題を予防できる可能性が高まります。

歯並びの乱れには、出っ歯や受け口、ガタガタした歯並び(叢生)など様々なタイプがあります。一見して問題ないように見えても、実は噛み合わせに問題があるケースも少なくありません。

小児矯正はいつから始めるべき?適切な時期と年齢

小児矯正は大きく分けて「Ⅰ期治療」と「Ⅱ期治療」の2つに分類されます。それぞれ適した年齢と治療内容が異なります。

Ⅰ期治療は5〜11歳頃の混合歯列期(乳歯から永久歯への生え変わり時期)に行います。この時期は顎の成長が著しく、その成長力を利用して歯並びや噛み合わせの問題を改善できる大切な時期です。

特に受け口(反対咬合)の場合は、より早期の3〜4歳頃から治療を始めることが推奨されています。顎の成長をコントロールすることで、将来的な手術を回避できる可能性が高まるためです。

Ⅱ期治療は12歳以降の永久歯列期に行う治療です。永久歯が生えそろった後、ブラケットとワイヤーを使った本格的な矯正治療を行います。

早期矯正治療の5つの大きなメリット

お子さまの頃に矯正治療を始めることには、様々なメリットがあります。大人になってからの矯正と比較して、どのような利点があるのか詳しく見ていきましょう。

1. 顎の成長を利用できる

子供の矯正治療の最大のメリットは、顎の成長を利用できることです。成長期のお子さまの場合、あごの骨が発育過程にあるため、上下のあごの成長を促したり抑えたりすることで骨格を改善することができます。

大人になってからでも歯を矯正することは可能ですが、骨格に大きな問題を抱えている場合(顎変形症など)は外科手術でしか骨格自体を改善することできません。

2. 抜歯のリスクが減少する

あごが小さいお子さまの場合、あごの幅を広げることで永久歯の並ぶスペースを確保できます。これにより、将来的に健康な歯を抜く必要性が大幅に減少します。

大人の場合、顎の幅を広げることが難しいため、スペース不足の場合は抜歯が必要になることが多いのです。

3. 虫歯や歯周病のリスク軽減

歯並びが整うことで歯磨きがしやすくなり、磨き残しが減ります。その結果、虫歯や歯周病のリスクが下がります。

また、かみ合わせがよくなることで歯に無理な負担をかけることも少なくなり、将来的に多くの歯を残すことにつながります。

4. 治療期間の短縮と痛みの軽減

子供の顎や関節は大人に比べて柔らかいため、同程度歯を動かす場合でも、痛みが少なく治療期間も短くて済みます。

また、Ⅰ期治療を受けておくことで、Ⅱ期治療が不要になったり、必要な場合でも治療期間が短縮されたりするメリットがあります。

5. 心理的・社会的メリット

歯並びの問題は、お子さまの自己肯定感に影響を与えることがあります。特に思春期に入る前に矯正治療を始めることで、コンプレックスを早期に解消し、健全な自己イメージを育むことができます。

小児矯正が特に効果的な歯並びの問題

すべての歯並びの問題に早期治療が必要というわけではありませんが、特に早期対応が効果的なケースがあります。

受け口(反対咬合)

下の歯が上の歯よりも前に出ている状態です。見た目だけでなく、噛み合わせの悪化や顎への負担、発音への悪影響などが懸念されます。

受け口は骨格に問題がある可能性が高いため、3〜4歳という早い時期から治療を始めることが推奨されます。早期に対応することで、将来的な外科手術を回避できる可能性が高まります。

出っ歯(上顎前突)

上の前歯が下の前歯よりも大きく前に出ている状態です。口呼吸になりやすく、口腔内の乾燥から虫歯や歯周病のリスクが高まります。

指しゃぶりや口呼吸などの口周りの悪習慣が原因となることも多いため、矯正治療と併せて筋機能訓練も行うことがあります。

開咬(かいこう)

奥歯を噛んだときに、上下の前歯に隙間が生じる状態です。発音に支障が出ることがあり、食べ物をうまく噛み切れないなどの機能的な問題も生じます。

開咬も指しゃぶりなどの口周りの悪習慣が原因になりやすいため、早期の習慣改善が重要です。

過蓋咬合(深い咬み合わせ)

奥歯を噛んだ時に、下の前歯が見えないくらい上の前歯に覆われてしまう状態です。顎の動きに影響が出やすく、顎や歯茎に痛みが生じる可能性があります。

過蓋咬合の場合も、早期から治療を始めることで顎の成長をコントロールしやすくなります。

叢生(そうせい・乱杭歯)

歯が重なり合ったり、ねじれた状態で生えてきたりして、歯列がガタガタに乱れている状態です。磨きにくいため虫歯や歯周病のリスクが高まります。

小児期は歯や骨が柔らかいため、大人よりも短い期間で矯正治療を終えられることが多いです。

小児矯正治療の流れと使用する装置

小児矯正ではどのような装置を使い、どのような流れで治療が進むのでしょうか。

Ⅰ期治療で使用する装置

Ⅰ期治療では、主に取り外し可能な装置を使用します。床矯正装置(プレート)やマウスピース型の装置などが一般的です。

これらの装置を使って顎の幅を広げたり、永久歯が生えてくるスペースを確保したりします。また、舌や口周りの筋肉のトレーニング(筋機能療法)も併用することがあります。

Ⅱ期治療で使用する装置

Ⅱ期治療では、主にブラケットとワイヤーを使用した固定式の装置を用います。最近では目立ちにくい透明なブラケットや、舌側矯正(裏側矯正)、マウスピース型矯正装置なども選択肢として増えています。

GOOD SMILEでは、マウスピース型矯正装置にも対応しています。装着していても気づかれにくく、着脱可能で食事やブラッシングも普段通りに行えるメリットがあります。

治療期間の目安

Ⅰ期治療は1〜3年程度、Ⅱ期治療は1〜2年程度かかることが一般的です。ただし、受け口(反対咬合)の場合は、下顎の成長の具合によって治療期間が長くなることがあります。

個人差も大きいため、詳細は矯正歯科医との相談が必要です。

小児矯正のデメリットと注意点

小児矯正にはメリットが多い一方で、いくつかの注意点やデメリットもあります。治療を検討する際には、これらも理解しておくことが大切です。

治療期間が長くなる可能性

歯並びによりますが、骨の成長をコントロールし、乳歯から永久歯への生えかわりをチェックしていく必要があるため、ある程度の治療期間がかかってしまうのは事実です。

個人差がありますが、下あごの骨の成長は15歳前後まで続くため、受け口傾向のあるお子様の場合などでは特に長い期間の経過観察が必要となることもあります。

装置の見た目が気になる

矯正装置の種類によっては器具が見えたり、治療の途中経過で一時的に歯並びが悪い状態になることがあります。

最近では透明なマウスピース型装置など、見た目に配慮した選択肢も増えています。また、カラーゴムを使ってファッションの一つとして楽しむお子さまもいます。

虫歯・歯周病のリスク

矯正装置を装着していると歯磨きがしにくくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。丁寧な歯磨きと定期的な歯科検診が重要です。

GOOD SMILEでは、お子さまのお口や装置に合わせた歯磨き指導も行っていますので、しっかりとした歯磨きの習慣を身につけることができます。

保護者の協力が必須

特にⅠ期治療では取り外し可能な装置を使うことが多いため、装着時間の管理や定期的な通院など、保護者の方のサポートが欠かせません。

お子さまの協力を得るためには、矯正治療の意義や目標を分かりやすく説明し、モチベーションを維持することが大切です。

まとめ:お子さまの健やかな成長のために

お子さまの歯並びの問題は、見た目だけでなく、将来的な口腔内の健康や全身の健康にも影響します。早期に適切な矯正治療を始めることで、顎の成長を利用した効果的な治療が可能になり、抜歯のリスク軽減や治療期間の短縮などのメリットが得られます。

特に受け口や出っ歯などの骨格的な問題は、早期に対応することで将来的な外科手術を回避できる可能性が高まります。お子さまの歯並びが気になる場合は、まずは専門医に相談することをおすすめします。

山梨県甲府市の「歯科・矯正歯科 GOOD SMILE」では、お子さまの歯並びの相談から治療まで、専門的な知識と経験を持ったスタッフが対応しています。お子さまの健やかな成長と美しい笑顔のために、お気軽にご相談ください。

詳しい情報や矯正治療についてのご質問は、歯科・矯正歯科 GOOD SMILEまでお問い合わせください。

 

監修者情報

歯科・矯正歯科 GOOD SMILE院長 薄井陽平

保有資格など 歯学博士
松本歯科大学 小児歯科学講座 非常勤講師
略歴 2001年3月 松本歯科大学歯学部卒業
2001年4月 歯科医師免許取得
2001年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座入局
2001年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座医員
2003年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助手
2004年4月 松本歯科大学 硬組織疾患制御再建学講座
臨床病態評価学博士課程入学
2007年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助教
2009年6月 学位取得(歯学博士)
2012年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助教 教任期満了
2015年10月 松本歯科大学 小児科学講座 非常勤講師就任

ごあいさつ

はじめまして、GOOD SMILEの薄井です。歯・矯正に関することはもちろん、口腔内のお悩みなら何でもご相談ください。患者様のお悩みが解消できるよう、もっとも合う治療方法について一緒に考えさせていただきます。

Back To List

記事一覧に戻る