周囲に気づかれない矯正治療の選び方と注意点
周囲に気づかれない矯正治療が選ばれる理由
「歯並びを治したいけれど、治療中の見た目が気になる…」
このような悩みを抱える方は非常に多いものです。特に社会人になってからの矯正治療では、ビジネスシーンでの印象を気にする方が大半です。実際、当院にいらっしゃる患者様の多くが「目立たない矯正装置」について熱心に質問されます。
矯正治療というと、金属のワイヤーやブラケットを使った目立つ装置をイメージする方が多いでしょう。しかし、現在の歯科矯正技術は大きく進化しており、周囲に気づかれにくい選択肢が増えています。
近年では、透明なマウスピース型矯正装置や歯の裏側に装置を付ける裏側矯正など、見た目を気にする方向けの選択肢が充実しています。これらの装置は、従来の金属ブラケットと比べて目立ちにくく、周囲に気づかれることなく矯正治療を進められるのが大きな魅力です。
では、どのような矯正方法が自分に合っているのでしょうか? それぞれの特徴と選び方について、歯科矯正の専門家として詳しく解説していきます。

目立たない矯正装置の種類と特徴
周囲に気づかれにくい矯正装置には、主に3つの選択肢があります。それぞれの特徴を理解して、自分に合った方法を選びましょう。
マウスピース型矯正装置(インビザライン)
透明なプラスチック製のマウスピースを使用する矯正方法です。最大の特徴は、装着していてもほとんど目立たないことと、自分で取り外しができる点です。
マウスピース型矯正装置は、薄く透明なため、会話中や笑顔の時にもほとんど気づかれません。人前に出る機会が多い方や、金属アレルギーが心配な方に特におすすめです。
また、食事やブラッシングの際に取り外せるため、従来の矯正装置のように食べ物が装置に挟まる心配もありません。ただし、効果を得るためには1日20時間以上の装着が必要なため、自己管理ができる方に向いています。
当院で採用しているインビザラインは、世界100カ国以上で提供され、1,100万人を超える患者様が治療を受けられている実績があります。
ただし、注意点もあります。マウスピース型矯正装置は薬機法においてまだ承認されていない医療機器であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
裏側矯正(舌側矯正)
従来のワイヤー矯正と同じ原理ですが、装置を歯の裏側(舌側)に装着する方法です。正面からはほとんど見えないため、外見を気にする方に人気があります。
裏側矯正の最大のメリットは、どの角度から見られても装置が見えにくいことです。マウスピース型矯正では対応できない複雑な歯並びの問題にも対応できる点も魅力です。
ただし、舌に当たって違和感があったり、発音に影響が出たりすることがあります。また、歯の裏側は複雑な形状をしているため、装置の製作や調整が難しく、費用が高くなる傾向があります。
セラミックブラケット
従来の金属ブラケットの代わりに、歯の色に近い半透明のセラミック素材を使用したブラケットです。金属ブラケットよりも目立ちにくく、裏側矯正やマウスピース型よりも費用を抑えられる中間的な選択肢です。
自分に合った矯正方法の選び方
目立たない矯正装置を選ぶ際には、以下のポイントを考慮することをおすすめします。
歯並びの状態と治療の難易度
歯並びの状態によって、選択できる矯正方法が限られることがあります。例えば、複雑な歯の移動が必要な場合は、マウスピース型矯正では対応できないケースもあります。
重度の叢生(歯が重なっている状態)や大きな噛み合わせの問題がある場合は、従来のワイヤー矯正や裏側矯正の方が効果的なことが多いです。一方、軽度から中等度の歯並びの乱れであれば、マウスピース型矯正でも十分対応できます。
どのような治療法が最適かは、専門医による診断が必要です。当院では、精密な検査と診断に基づいて、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案しています。
ライフスタイルと自己管理能力
マウスピース型矯正は取り外しができる反面、自己管理が必要です。1日20時間以上の装着が必要となるため、忙しい生活の中でもしっかり装着時間を守れるかどうかが重要になります。
自己管理が難しい方や、装着時間を守るのが難しそうな方は、取り外しができない裏側矯正やセラミックブラケットの方が結果的に治療期間が短くなることもあります。
予算と費用対効果
矯正方法によって費用は大きく異なります。一般的に、目立たない矯正装置ほど費用が高くなる傾向があります。
マウスピース型矯正や裏側矯正は、従来の表側矯正と比べて高額になりますが、見た目への配慮や快適性を重視する方にとっては、その価値があると言えるでしょう。
当院では、患者様のご予算に合わせた治療計画もご提案しています。矯正治療は長期間にわたるものですので、無理のない範囲で進めることが大切です。

矯正治療中の注意点と対策
どのような矯正方法を選んでも、治療期間中は一定の注意が必要です。特に目立たない矯正装置を選んだ場合の注意点をご紹介します。
口腔ケアの重要性
矯正装置を装着すると、通常よりも歯磨きがしにくくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。特にマウスピース型矯正では、装置を外して飲食した後、歯を磨かずに装置を装着すると、歯の表面に細菌が留まりやすくなります。
毎食後の丁寧な歯磨きと、定期的な歯科検診が重要です。当院では、矯正治療中の効果的な口腔ケア方法についても詳しくアドバイスしています。
食事制限と注意すべき食べ物
マウスピース型矯正では食事の際に装置を外すため、食事制限はほとんどありません。一方、裏側矯正やセラミックブラケットでは、硬いものや粘着性の高い食べ物は装置の破損につながる可能性があります。
特に注意が必要な食べ物には、ガム、キャラメル、硬いせんべい、生のにんじん、りんごなどがあります。これらは小さく切るか、調理方法を工夫することで対応できます。
どうしても食べたいものがある場合は、事前に担当医に相談することをおすすめします。
痛みや違和感への対処法
どのような矯正方法でも、治療開始時や装置の調整後には一時的な痛みや違和感が生じることがあります。これは歯が動き始めるために起こる正常な反応です。
痛みは通常、数日から1週間程度で落ち着きますが、その間は柔らかい食べ物を選んだり、必要に応じて市販の鎮痛剤を服用したりすることで対処できます。
また、装置が口内を傷つける場合は、歯科用ワックスを使用することで摩擦を軽減できます。違和感が強い場合や長引く場合は、早めに歯科医院に相談しましょう。
矯正治療に伴うリスクと副作用
矯正治療には、効果だけでなく一定のリスクや副作用があることも理解しておく必要があります。
一般的なリスクと対策
矯正治療に伴う一般的なリスクとしては、歯根吸収(歯の根が短くなる現象)、歯肉退縮(歯茎が下がる)、知覚過敏などがあります。これらは稀に起こる現象ですが、事前に知っておくことが大切です。
また、治療後に保定装置を指示通りに使用しないと、歯並びが元に戻る「後戻り」が生じる可能性があります。保定期間も治療の一部と考え、医師の指示に従うことが重要です。
マウスピース型矯正特有の注意点
マウスピース型矯正装置では、装着時間を守らないと期待通りの結果が得られないことがあります。また、紛失のリスクもあるため、取り外す際は専用ケースに保管する習慣をつけましょう。
さらに、装着したまま糖分の入った飲料を摂取すると、虫歯のリスクが高まります。飲み物は水以外は装置を外して飲むことをおすすめします。
当院では、治療開始前にこれらのリスクについて詳しく説明し、患者様が安心して治療を受けられるようサポートしています。
まとめ:自分に合った矯正治療を選ぶために
周囲に気づかれない矯正治療を選ぶ際は、歯並びの状態、ライフスタイル、予算などを総合的に考慮することが大切です。それぞれの矯正方法には長所と短所があり、すべての方に完璧な方法はありません。
最も重要なのは、経験豊富な矯正歯科医師による適切な診断と、ご自身の希望や生活スタイルに合った治療計画です。当院では、患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドの治療計画をご提案しています。
矯正治療は一度始めると元の状態に戻すことが難しくなるため、治療を始める前に十分な情報収集と相談を行うことをおすすめします。まずは無料カウンセリングで、ご自身の歯並びの状態と最適な治療法について相談してみてはいかがでしょうか。
美しい歯並びは、健康な口腔環境を維持するだけでなく、自信に満ちた笑顔をもたらします。当院では、患者様の美しく健康的な口元を守るために質の高い歯科医療をご提供し、長期的な視点でお口の健康をサポートしています。
矯正治療についてのご質問やご相談は、歯科・矯正歯科 GOOD SMILEまでお気軽にお問い合わせください。患者様の笑顔のために、最適な矯正治療をご提案いたします。

監修者情報
歯科・矯正歯科 GOOD SMILE院長 薄井陽平
保有資格など 歯学博士
松本歯科大学 小児歯科学講座 非常勤講師
略歴 2001年3月 松本歯科大学歯学部卒業
2001年4月 歯科医師免許取得
2001年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座入局
2001年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座医員
2003年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助手
2004年4月 松本歯科大学 硬組織疾患制御再建学講座
臨床病態評価学博士課程入学
2007年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助教
2009年6月 学位取得(歯学博士)
2012年4月 松本歯科大学 歯科矯正学講座助教 教任期満了
2015年10月 松本歯科大学 小児科学講座 非常勤講師就任
ごあいさつ
はじめまして、GOOD SMILEの薄井です。歯・矯正に関することはもちろん、口腔内のお悩みなら何でもご相談ください。患者様のお悩みが解消できるよう、もっとも合う治療方法について一緒に考えさせていただきます。